
NEXT project
二度目の海外挑戦へ
書の本場(台湾)で生き様を刻む
NEXT project
二度目の海外挑戦へ
書の本場(台湾)で黒蛇の生き様を刻む
現在、活動を始めて1年半ほど経ちますが、
今ではありがたいことにお店や企業様からのご依頼(看板、ロゴ、パフォーマンス等)や、個人のお客様からのご依頼(インテリア、贈答用の作品制作等)を多数頂けるようになり、なんとかそれだけで生活していけるようになりました。
幼い頃から字を書くことが大好きで、暇を見つけては筆ペンで字を書いて遊んでいました。
専門学校を中退後、なかなか仕事が長続きせず、悩みに悩んだ挙句、「自分が心から楽しいと思えることをしたい」「自分にしかできないことで、誰かに喜んでもらえる仕事をしたい」という考えに行き着きました。
書の活動を始めて半年ほどが経ち、宮崎の路上での活動に手応えを感じ始めた頃、「自分の好きなことで生きていけることの証明がしたい」「やりたいことが見つからなくて職を転々としていたあの頃の自分のような人にその姿を見せたい」という思いで、自身初の海外であるラスベガスの地で、書の路上パフォーマンスをしてみたいというクラウドファンディングのプロジェクトをCAMPFIREで立ち上げました。
しかし、残念ながらそのプロジェクトは達成しませんでした。
※詳細については前回のプロジェクトページをご覧頂けたら幸いです↓
https://camp-fire.jp/projects/view/26829
CAMPFIREのプロジェクトは失敗しましたが、その後その内容を見てくださった方々から直接ご支援をいただき、2018年3月27日~5月8日までの約1ヶ月間、一人で韓国・ラスベガスへパフォーマンスをしに行くことができました。
力試しの結果は、とても成功とは言い難いものでしたが、とても貴重な経験をすることができました。
※帰国後の思いをこちらにまとめています→https://www.facebook.com/kurohebi757/
帰国して約1ヶ月の間、現地で大した成果を残せなかったことで、ご支援をいただいた方への申し訳なさに苛まれ、ほとんど何も活動が出来ていませんでした。ですが、このままだとかえって失礼だと感じ、しっかり前を向いて歩かなければ、以前の自分に逆戻りしてしまうのではないか、とそう思うようになりました。
ご支援をいただきました方々へのお礼の言葉もかなり遅れてしまいました。まだ、お礼を言えてない方も沢山います。この場を借りて、厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
▼黒蛇の今後の活動
前回初めて海外を訪れて、これまでの自分が知っている世界があまりに狭いということを痛感しました。
宮崎に生まれて、人生のほとんどを宮崎で過ごしてきた僕にとっては、日本とは違った広大な自然や、様々な言語、文化などに触れることによって自分の中にあった常識や書に対する感覚などが変化したと感じました。そして、少しかもしれませんが、人間としても、書家としてもレベルアップできたのではないかと思えました。そういった感覚から、宮崎にいては、日本にいては見ることのできない様々な光景をもっと見たい。得ることのできない体験をもっとしたい。そんな純粋な想いが湧き上がってきました。
また書家として、日本でも難しい大きな作品を残すという目標を海外の地で試みて、今の自分にできるかわからない目標に向かって挑戦したいと考えるようになりました。そして、その目標に向かって生まれるアウトプットを通して、唯一無二の書を生み出していきたい、書のクオリティーそのものを高めていきたいという欲求が芽生えました。
これからは、僕が訪れた国に必ず一つは、何らかの形で大きな作品を残していくことを目標に活動をしていきたいと思い、今回、最初に挑戦する国として台湾を選びました。
▼なぜ台湾なのか
まず考えたのが、アジアの国に行ってみたいというものでした。
日本から比較的近い国ではどのような違いがあるのかが気になり、調べていくと、台湾はアートにかなり力を入れているらしく、現代美術、ウォールアート、デザインなどとてもクオリティーの高いアートを街の中でも体感することができる国だそうで、かなり興味が湧きました。
台湾の公用語は中国語ですが、文字は繁体字という字体を使用しているそうです。日本でいうと旧字体に近いらしく、日本の漢字のルーツを感じることができ、新しい閃きが生まれるのではないかと考えました。
また、普段からそういった文字を使っている台湾の方の目には僕の書がどう映るのか、言葉が通じない状況で、どこまで作品に表現することができるのかという力試しの延長と新しい夢への第一弾として台湾に行ってみたいと考えました。
▼改善すること
ラスベガスでは揮毫している姿と揮毫した作品で表現することを意識していました。
大きな紙を広げて準備をしているときは、僕の四方八方を囲んで、広い道が人で通れなくなるほどでした。
ですが、揮毫を始め作品の完成に近ずくにつれてだんだん人が減っていき、揮毫を終えて顔を上げると、そこにはチップの入っていない空の箱と、目もくれず楽しげに歩く通行人しかいないという状況でした。
僕には何が足りなくて、何が余分なのか。その時も必死で考えました。
人の視線、何語かわからない声、カジノの音、大きなバスのクラクション、タバコとアルコールの匂い、天井と壁の液晶の光、直前に飲んだ生ぬるい水、僕の5感の全てに入ってくる異国の感覚。
その中で僕一人だけ、無になる瞬間。日本で感じた、ほんの一瞬だけ何もかもが止まる瞬間を僕は待ちました。その時の自分の持てる力を最大限出し、今まででベストな作品ができたと感じました。ですが、できた作品とは相反して、ずっとチップ入れの空箱と目があっていました。
場所を変えたり、置くものを減らしたり、書き方を変えたり、書くものを変えたり、自分なりに試行錯誤を繰り返して、何度も挑みました。ですが、大した成果は出ず、自分に対する怒り、悔しさが帰国後も続きました。
そして、1つの仮説を立ててみました。「揮毫する姿だけ見せていても伝わらないのでは?それなら、様々な種類の作品を解説を含めて展示してみるのはどうか。その上でいつも通り全力で揮毫することができれば、自然に見てくれる人が増えるのではないか?そうすればそこからご縁が広がり、日本で活動していても難しいと感じる、大きな作品(書)を残すことも出来るのではないか?」そう思うようになりました。
自身の作品の見せ方もとても重要で、必ず作品と僕がリンクするものでなければならないと考えています。
気軽に手にとっていただけるようなステッカー、Tシャツ、名刺などの物品等をはじめ、持ち運びやすい掛け軸や、様々な色紙、ミニ屏風などの魅せる作品をしっかり揃えて見てもらえる機会を作った上で、実際に揮毫する姿を見ていただくのがいいのではないかと考えました。
今回のプロジェクトでは次の台湾での活動、また今後の海外での活動のために物品や魅せる作品の制作など準備を万全にして臨みたいと考えています。
前回の渡航は一人で行きました。
日本とは違った文化、人、言語、ルールなど沢山の情報の中で活動をしてみて、行った先での状況や、その環境で自分の持てる力を最大限発揮しようとすると同時に、動画や写真、SNS等での発信が不十分になってしまい、ご支援をいただいた方や、応援して下さった方、僕が想いを届けたい人への共有が不十分だと感じました。
なので今回の渡航は、僕がより活動に専念するため、またその活動を応援してくださる方々へ共有をするためにチームを組んで臨みたいと考えています。
現地での活動を記録した写真や動画などを編集して、映像作品を制作し、シリーズ化して公開していくことも
活動と同時に行なっていきたいと考えています。
過去に僕が制作した映像作品は、こちらからご覧になれます↓
https://www.youtube.com/channel/UCLiYrbefIKAkqfcFadjo1QQ
▼資金の使い道
・黒蛇、カメラマンの2人の渡航費および現地での滞在(1週間)にかかる費用
・台湾へ持っていくステッカー、Tシャツ20枚、および展示用の作品15点の制作費用
・本プロジェクトの宣伝、広告、映像作品制作費用
・返礼品作成費用
・クラウドファンディング手数料
ご支援いただきましたご支援金は、上記の通り大切に使わせていただきます。
▼返礼品について
ご支援をいただいた方のお名前(ニックネームも可)を揮毫したのち、ステッカーを2部制作させていただきます。
どの返礼品を選ばれましてもステッカーをお送りしたいと考えています。1部はご支援してくださった方への返礼品とし、常に自分一人の力ではなく、応援してくださる方がいるおかげで活動ができている、またその人たちへの感謝の気持ちを忘れないために残りのもう1部は普段から使用している自分のキャリーバッグに貼りたいと考えています。
また、現地での活動を記録した写真や動画などを編集して、映像作品を制作し、公開していくことも行なっていきたいと考えています。
そのほか、色紙や名刺、掛け軸、金のミニ屏風、焼酎などの商品ラベル、ロゴ制作、パフォーマンスなどの返礼品を準備させていただいております。どの返礼品も自分の子どものような、自分の一部のような存在だと思っています。支援者様への感謝の気持ちと真心を込めて制作させていただきます。もしも、支援したいけれど、自分が望む返礼品がないという場合、また、本プロジェクトにおきまして直接でのご支援をご希望の場合は、各SNSやホームページからのメッセージや、お電話などからお気軽にご連絡ください。
可能な限り、ご要望にお応えし、丁寧、柔軟に対応させていただきたいと思っています。
▼最後に
5年前、僕は宮崎の小さな街に1人で出歩くことも自信がなくて、好きなことだけで生きていくなど、その当時は考えられませんでした。
何とか勇気を振り絞って、宮崎の一番街というアーケードの一角に座り、筆ペン1本で活動を始めました。
今まで僕は、たくさんの人を羨んできました。もし僕が小さい頃から書道をしていたら、字が上手かったら、
頭が良かったら、お金持ちだったら、英語が話せたら、友達がたくさんいたら、剣道が強かったら、歌が上手かったら、人と普通に会話できたら、みんなと同じように働けたら、何度も考えました。
僕ならできると、どんなに強く自分を言い聞かせてみても、それはできませんでした。
本当に自分がやりたいこと、好きなことではなかったためでした。
僕にとって書というものは、一つの逃げ道でした。
ですが、路上での活動や、そこから繋がった経験から多くのことを教わり、変わることができました。
生まれて初めて自分から生み出したもので、心から喜んでくださって、僕の目の前で涙を流したり、感動したと言って握手をしてくださったり、そういった経験から、僕が生きていく道はこれだと確信しました。
していただいたご恩と感謝を忘れたことはありません。
以前の僕のような自分のやりたいことがわからない人や、息の詰まるような社会に押し潰されそうな人、
好きなことで生きていくのはやってもいないのに無理だとハナから諦めてしまっている人、自分の好きなことができないことを地域や年齢、文化、性別のせいにして逃げる人、自分自身に嘘をつく人、
僕はそういった人たちや過去の自分自身に、今の僕の姿や作品を通して証明したい。その思いは前回にも増して大きくなりました。
その思いが1人でも多く、苦しんでもがいている人に届けば、生きやすくなると確信しています。
僕はありがとうという言葉や、感謝の気持ちは、本当に感じた時にしか言えません。
僕は媚を売るのが苦手です。売る人も苦手です。
僕は書家 黒蛇として活動を始めた頃から、自分の気持ちに嘘をつくのをやめました。
それで離れていくならそれでいいなと思っています。
こんな自分に対して頑張れと声をかけてくれる人に心から何かをお返しがしたいです。
今まで僕は、たくさんのバッシングを受けてきました。不十分な状態でもそのときに感じた正直な気持ちで活動できている証拠だと感じています。
僕が不十分なのは僕が誰より理解しています。だからこそ、本心で手を差し伸べてくれる人を大切にできます。
その手があるなら、僕は折れないと確信しています。
今の自分にできるお返しのかたちは自分がやりたいと思えることに全力を注ぎ、前を向いて進み、人間としても、書家としても成長することだと感じています。
不器用で気持ちを言葉にするのが下手な自分にはこれしか無いと感じています。
どうか僕の今後の活動、またその活動の第一歩となる台湾行きにご協力いただけませんか。
皆様からのご支援、何卒よろしくお願いします。
